ホテルかずさや

日本橋で宿泊業を営まれて130年の「ホテルかずさや」様に導入いただきました。

2020年7月にリニューアルオープンされた「ホテルかずさや」の工藤哲夫(くどうてつお)社長に、創業130年の歴史や日本橋のこと、「良水工房」の反響などをお話いただきました。

まずは、ホテルについて、ご紹介いただけますか?

2020年、ホテルかずさやはおかげさまで創業130年を迎えました。
明治24(1891)年に上総屋旅館として創業し、
以来この日本橋で宿泊業を営んで参りましたが、
130年を機に旧館と隣接する商業ビルを取り壊し、
従来の倍の客室と充実した付帯設備をもつ新しいホテルへと生まれ変わりました。
初代の工藤由郎は1863(文久3)年に信州で生まれ、
成人してからは養蚕の仕事に関わりました。
なんでも蚕の卵を植え付けた紙を養蚕農家に販売していたそうで、
当時の絹製品は主要輸出品として需要が多かったため、商売は繁盛したようです。
こうして財を成した由郎は東京に進出し旅館を営むことを夢見て、
23歳と27歳の二度にわたり物件探しのために上京。二度目の明治24(1891)年に、
当時の上総屋旅館の亭主からここを買い取る話がまとまったといいます。
以来、今日までこの地で宿泊業を営んでおります。

今回リニューアルされましたが、こだわりのポイントなどはございますか?

元々の上総屋旅館は、江戸時代から旅籠を営んでいたと言われております。
江戸時代の日本橋は商業の中心地として、
また「五街道」の起点となるなど、陸海の交通、物流の要衝として賑わい、
行き交う人々の間で町人文化が栄えたのが特徴です。
徳川時代からの建造物が残るわけでもない日本橋は、
文化で江戸と今をつないでいる町だと思います。
今回のリニューアルで工夫したのは、お泊まりいただくお客様に
「日本橋」にいることを感じていただけるようにすることがありました。
江戸幕府が発令した奢侈禁止令(しゃしきんしれい)に
おしゃれ心のある町民たちが知恵を絞り作り出したのが
「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」でした。
茶や鼠などの地味な色を、微妙な染め分けで新しい粋な色に変身させたものです。
当ホテルでは、この繊細な色彩を客室の壁紙やベッドスローに
アクセントとして使っています。
お部屋で過ごす時間に江戸の伝統、
日本橋のエッセンスを感じていただければ幸いです。

今回「良水工房」を導入されていかがですか?

観光やビジネスで忙しく過ごした一日の終わりを心地よく過ごしていただきたい。
これは旅館だった頃から変わらず大切にしてきたおもてなしの心です。
ホテルかずさやには、都心のホテルにしては珍しく大浴場があり、
ご好評をいただいております。
こちらのシャワーや蛇口から出るのは良水工房の水で、
実際にお使いになると水の柔らかさ刺激のなさなど、
その良さに気づかれるお客様もいらっしゃいます。
またお部屋で使われる洗顔やシャワーの水も肌に優しいと、
お褒めの言葉を頂戴しています。
さらにはお風呂上がりにお飲みになるように大浴場に設置している
サーバーの水(もちろん良水工房の水)が「おいしい」との声もいただき、
良水工房の水がお客様のお疲れを癒す一助を
担ってくれているのではないかと思っております。
お部屋の蛇口から出る水もそのままお飲みいただけるので、
ペットボトルの水を買っていただく必要がありません。
環境にも配慮できていると自負しております。
建替え前は別の浄水器を厨房や浴室などそれぞれに設置していました。 ホテルまるごと浄水になる良水工房は合理的で革新的だと思い導入を決めました。
メンテナンスに手がかかりませんし、動力(電気)の必要がないので、
経営的にもいいことばかりです。

ホテルにとって朝食は、お客様の評価を左右する重大なポイントです。
リニューアル前のレストランはフランス料理を提供していましたが、
今回はやはり日本橋を感じていただけるよう、和定食もお出しする店にしました。
特にこだわったのは白米です。米にこだわり、炊き方にこだわり、
そして水にこだわった結果、口コミで「朝食のご飯がおいしかった」と
高評価の書き込みをいただきました。
ランチ時には定食をお出しして、近隣のビジネスマンにご利用いただいています。
ご飯をおかわりされる方が多いですね。お客様はよくご存じです。

2020年は東京オリンピック開催の予定でしたが、
残念ながら新型コロナウィルスの影響で延期となりました。
関東大震災も東京大空襲も乗り越えてきた上総屋旅館です。
先のことは不透明ですが、時代の要請に応えつつ、
この地で未来を望みたいと思います。
変わらないことは、創業精神の「心和むあたたかいおもてなし」。
館内で提供する水や、蛇口には「おいしくて安心な良水工房のお水」であることを提示し、
安全、清潔、快適なサービスを提供するホテルであることをアピールする
一助とさせていただいています。
我々の目指すおもてなしのために、今や良水工房は欠かせないアイテムです。

日本老舗旅館の伝統を守り継ぐ、ホテルかずさや。おもてなしの心やこだわりなど素晴らしいお話を伺うことができました。ありがとうございました。